数学の展開(副題: 数理論理学入門)


担当者: 古森 雄一(こもり ゆういち)(理学部 数学・情報数理学科)

期別, 曜日, 時限: 2000 年 前期, 水曜, 2 時限

今までの主なメールのやり取り

受講希望者へ:

受講希望者は「内容 1 いろいろな言語」の自然言語に 動物の音声による表現を含めるかどうかについての意見を e-mail で, Subject を "suugaku no tenkai"として古森 に e-mail で送ってください。その際, 氏名(ふりがな), 学生証番号, 所属学部, 学科, e-mail アドレス などを忘れずに書いてください。
目的:
数学は科学の言語と言われている。その数学の言語について, 特にその言語を使った証明について, 数学的な手法で研究 するのが数理論理学である。ゲーデルは精密な言語が持つ 限界を示すと思われる不完全性定理を証明した。 ゲーデルの不完全性定理の意義と技術的な側面とについて議 論を通して理解を深める。
方法:
議論は前もって e-mail で行い, その議論を更に深めるために集まって 議論する。スムーズな議論を行うためにあえて飲食も自由とする。 技術的な側面についての理解のためには講義と演習も行う。
内容:
大学で学んだいろいろな知見をもとに以下のことについて討論し 理解を深めるとともに論理学の技術を学ぶ。
  1. いろいろな言語
    大きく, 自然言語(日本語, 英語,...)と人工言語(Lisp, c, 数理論理の言 語,...)に分かれる。自然言語に人間以外の動物の音声による表現を含め るかどうかは, 意見の分かれるところである。言語をどう定義する かということとも関わってくる。
  2. 形式と内容
  3. 数理論理の言語
  4. 数学の形式化
  5. ゲーデルの不完全性定理
テキスト: 教科書: 沢田允茂著「現代論理学入門」(岩波新書)
教科書: 廣瀬健 横田一正 著「ゲーデルの世界」(海鳴社)
参考書: ホフスタッター著「ゲーデル、エッシャー、バッハ」(白揚社)
参考書: 野崎昭弘著「詭弁論理学」(中公新書)
参考書: 野崎昭弘著「逆説論理学」(中公新書)
参考書: 野崎昭弘著「不完全性定理」(日本評論社)
成績評価法: 授業での議論と試験またはレポート
備考: 2年生以上の受講が望ましい。

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最近のニュース


最近,Hrushovski により数学基礎論,特に,モデル理論を使った 幾何学的モーデル・ラング予想の証明が与えられました。 その結果, 代数幾何学を専門とする人たちに数学基礎論が注目されています。 また, 2000年3月6日(月) 〜 10日(金)に研究集会(勉強会) 「ロジックと代数幾何 --- モーデル・ラング予想をめぐって」 が城崎総合福祉会館(兵庫県城崎町)で開催されました。
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2000 年 3 月 20 日に作成
2000 年 4 月 18 日に更新
2000 年 5 月 16 日に更新
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